快便でもお腹が張る、
下腹がぽっこりしている
一般的に便秘の際に感じる腹部膨満感ですが、快便であっても他の疾患によってお腹の張りを感じることがあります。便秘以外の原因として考えられるのは、大腸がんや過敏性腸症候群といった病気が隠れていることが挙げられます。
放置すると命に関わる病状へと進行することや、生活の質が下がることになりますので、以下のような症状が長引いている場合は、お早めに大阪消化器内科・内視鏡クリニック 難波院へご相談ください。
このような症状で
お悩みではありませんか?
- 下腹部がぽっこりと張っている
- すぐにお腹がいっぱいになる
- 下腹部の痛みがある
- お腹がむくむ感覚がある
- 食欲が落ちている
- げっぷ、おならの頻度に増減がある
- 腹部全体が苦しい
- 快便だけどお腹がすっきりしない
など
快便でもお腹が張る原因と
考えられる疾患
快便でもお腹が張る原因は大きく分けて3つあり、腹部に溜まったガス、婦人科系疾患や月経前症候群、他の疾患によるものです。
食事とともに飲み込んだ空気が自律神経の乱れによって体外に排出できなかったり、女性の場合は月経前の腸蠕動運動低下や卵巣腫瘍などの疾患が関わっていたりします。
他には以下の疾患によってお腹が張ることもあります。
上腸間膜動脈症候群
十二指腸から小腸へ繋がる部位に上腸間膜動脈がありますが、近くの大動脈との間の角度が狭くなり、十二指腸が圧迫される病気です。急激な体重減少、先天的に動脈間の角度が狭いこと、脊椎の変形によって十二指腸が圧迫されるため、腹部症状が現れると考えられています。
機能性ディスペプシア
胃カメラ検査などでは異常が認められないものの、げっぷ、胃の灼熱感、お腹の張りなどの症状が現れる病気です。原因は慢性的な暴飲暴食、胃の運動機能低下、胃酸の過剰分泌などとされています。
腸閉塞
腹部手術や蠕動運動の低下によって腸粘膜が癒着、狭窄して腸の内容物が滞留する病気です。
排ガスが滞留することで腹部が張り、吐き気、便秘、鋭い腹痛、発熱などが生じます。まれに癒着・狭窄している腸管の壊死によって重篤化する恐れがあります。
該当する症状がある際は、早急に医療機関を受診してください。
腹部の腫瘍
大腸がん、すい臓がん、胃がんなどの腫瘍によって腹部膨満感が生じることがあります。女性は、これらの疾患に加えて卵巣腫瘍や子宮筋腫も関与します。
呑気症
飲食物とともに大量の空気を飲み込むと胃腸内に空気が溜まりやすくなってしまうことがあります。
腹部膨満感以外に、げっぷ・おならの頻度が増える患者様もいます。
逆流性食道炎
食道と胃の境目である下部食道括約筋の緩みが原因となり、胃酸が食道へ逆流する病気です。消化不良による腹部の張りや食欲不振、胸焼けが生じます。長引くと、食道がんになる恐れもあるので注意が必要です。
お腹が張る場合の検査
原因を特定するために、当院では問診、採血検査、CT検査、胃カメラ検査、大腸カメラ検査などを行います。
問診では、最近の食事内容、風邪症状や感染症の有無、便の形や回数などを確認し、最適な検査と治療方針をご相談しましょう。
精査のための胃カメラや大腸カメラにおいては、鎮静剤や不快感の少ない経鼻内視鏡検査を使用して、身体的負担を最小限にいたしますのでご安心ください。
お腹の張りを解消する方法
疾患や妊娠以外の食事・生活習慣が原因の場合は、以下の内容を試してみると効果的です。
栄養バランスを見直す
脂っこいものや塩分の濃い食べ物は、胃や腸内細菌に負担をかけ、消化不良などを引き起こすことがあります。
例えば食材の味を楽しめるような味付けにして、炭水化物・タンパク質・食物繊維のバランスを整えると消化機能を改善することが可能です。
ストレスを溜めない工夫をする
ストレスが過多に溜まると、自律神経や腸の働きが低下し、ガス貯留や消化力低下が生じやすくなります。
1日のどこかで気分転換の時間を作り、早めに就寝して心身を休めるようにしましょう。
下腹部マッサージをする
「の」の字マッサージ
下腹部に手を当て、優しく圧をかけた状態で、おへそを起点に右回りで「の」の字を描いてみましょう。
腹圧をかける運動
骨盤を固定した状態で上半身を左右へねじるように動かしたり、腹式呼吸、腹筋トレーニングをしたりすると効果的に腹圧をかけられます。
暴飲暴食を避ける
急に大量の飲食物が胃へ運ばれると、食欲不振をきたし腹部膨満感を感じることがあります。
例えば一口を10回以上噛んでから飲み込む、食事の一口量を調節する、飲み物を少量ずつ飲むことで、症状を軽減することが可能です。
温かい飲み物を摂る
白湯やぬるま湯によって、胃や腸の活動を促すことができます。
市販の胃腸薬を使用する
購入先に常駐している薬剤師と相談の上、市販の胃腸薬で症状改善をはかることも効果的です。ただし長期使用や過剰摂取には注意してください。
お腹が張っている、
下腹の張りが気になる方は
当院までご相談ください
便通に問題がなくても腹部の張りがある場合は、原因特定のために受診が欠かせません。特に腹部の腫瘍、腸閉塞、上腸間膜動脈症候群などの疾患は、早期発見と治療によって病状の進行を防ぐことが可能です。
そのためには専門的な検査と治療を検討する必要がありますので、まずはお気軽に当院へご相談にいらしてください。