- 大腸ポリープとは
- 大腸ポリープの原因・
できやすい人の特徴 - 無症状がほとんど！？
大腸ポリープの症状チェック - 大腸ポリープ放置すると
どうなる？ - 大腸ポリープの検査
- 大腸ポリープの治療
～日帰りにて大腸ポリープ切除を
実施しています～ - 大腸ポリープ切除の費用
- 大腸ポリープ切除後の食事・生活～仕事は何日間休む？～
大腸ポリープとは
大腸ポリープは、大腸粘膜から発生する隆起性の病変で、サイズは1mmから数cmまで様々です。ポリープは非腫瘍性と腫瘍性に分類され、非腫瘍性には炎症性ポリープと過形成性ポリープが含まれます。腫瘍性ポリープの多くは腺腫であり、一部はがん化するリスクがあります。また、非腫瘍性の過形成性ポリープの中でも大きいものや、上行結腸や横行結腸に発生するものは、がん化の可能性が指摘されています。そのため早期の検査とポリープ切除が大腸がんの予防に繋がります。
大腸ポリープの原因・
できやすい人の特徴
大腸ポリープは主に遺伝子異常が原因とされますが、年齢（50歳以上）、家族歴、高タンパク・高脂質の食生活、飲酒、喫煙などの要因も発症に影響を与えます。特に高カロリー食や赤身・加工肉の過剰摂取は大腸ポリープや大腸がんのリスクを高める一方で、野菜や食物繊維を多く含む食事は予防に役立つとされています。
無症状がほとんど！？
大腸ポリープの症状チェック
- 便潜血検査が陽性
- 便に血が混じっている
- 腹痛・下痢がある
- 腹部に膨満感がある
- 貧血（立ちくらみ、息切れなど）
- 体重が減ってきた
など
大腸ポリープの最も一般的な症状として血便が挙げられますが、これは必ずしも現れるわけではありません。特にポリープが小さい場合、基本的には無症状であることが多いです。
大腸ポリープ放置すると
どうなる？
大腸ポリープは、放っておくとがんになる可能性があるため、切除することでがん予防に繋がります。
これらのポリープは、発見さえできれば簡単に日帰りで切除することができます。
大腸ポリープがどれくらいの大きさでがんになる？
大腸ポリープがある程度の大きさになると、がんを含んでいる可能性が高まります。ポリープの大きさとがん化のリスクは密接に関連しており、以下のようにがん化率が変わります。
- ～4mm：0.4%
- 5～9mm：3%
- 10mm以上：28%
2cmを超えると、約半数ががん化します。大腸ポリープは急激には大きくならず、数年をかけて徐々に成長します。そのため小さいうちに発見し、内視鏡治療を行うことが重要です。
大腸ポリープの検査
大腸ポリープや早期大腸がんはほとんど無症状であるため、検査が重要です。主な検査方法には、便潜血検査と大腸カメラ検査（大腸内視鏡検査）があります。便潜血検査は便中の血液を調べるもので、感度は約80%ですが、ポリープ（腺腫）に対する感度は10～50%と低く、陰性でも大腸カメラ検査で病変が見つかることがあります。
大阪消化器内科・内視鏡クリニック 難波院では、消化器系疾患の専門治療に特化しており、消化器・内視鏡専門医である院長が患者様の診療を一貫して行っております。大腸内視鏡検査においては、患者様の不安や苦痛を軽減するため、必要に応じて鎮静剤を適切に使用いたします。これにより、ウトウトと半分眠ったような状態で検査を完了することが可能になります。
なお下剤の服用については、ご自宅での服用が難しい方や、外出時の服用に不安を感じる方には、ご来院後に院内で服用していただくことも可能です。
大腸ポリープの治療
～日帰りにて大腸ポリープ
切除を実施しています～
当院では大腸カメラ検査の際に見つけたポリープは、検査中に切除する日帰り手術を行っております。
基本的にポリープを切除するのに痛みはなく、入院の必要もありません。
内視鏡的ポリープ切除術
(コールド・ポリペクトミー)
スネアというワイヤーを内視鏡スコープの先端から出し、ポリープにかけて締め付けることで切除する方法です。この手法は、従来の高周波電流を使用して焼き切るポリペクトミーとは異なり、術後の出血や穿孔リスクが低く、最も安全で合併症が少ないポリープ切除法とされています。切除時に出血が発生することもありますが、多くの場合はすぐに止血でき、術後出血はほとんどありません。
内視鏡的粘膜切除術
(EMR)
スネアをかけられない平坦なポリープを切除する際には、ポリープの下に生理食塩水や薬液を注入して膨らませ、その後スネアをかけて高周波で焼き切る手法が用いられます。この方法により、膨らんだスペースができるため、下部組織への熱伝導が最小限に抑えられ、術後の出血や穿孔リスクを軽減できます。
大腸ポリープ切除の費用
| 費用 | |||
|---|---|---|---|
| 診察料・血液検査・使用薬剤料他 | 約2,000円～3,500円 | ||
| 大腸内視鏡検査 （大腸カメラ） |
約5,000円 | ||
| 病理組織検査 | 約3,500円～7,000円 | ||
| 大腸ポリープ切除術 | 約9,000円～ 13,000円 |
||
| 合計 | 約8,000円～30,000円 | ||
金額は目安金額です。鎮静剤の使用の有無、その他使用する薬の種類などにより、金額は変動します。
大腸ポリープ切除後の食事・生活～仕事は何日間休む？～
食事
当日の食事は、白粥やうどんなどの消化がいいものを食べるようにしてください。翌日に腹痛や出血がないことを確認したら消化の良いものから1週間程度かけて少しずつ普通の食事に戻していってください。またこの期間は刺激の強いもの・脂肪分の多いものは避けるようにしてください。
アルコール
アルコールは血流を促進しますので、切除後1週間程度は禁酒です。特に治療後48時間では、術後出血の最も多い原因の1つとなりますのでご注意ください。
運動
腹圧が上がると出血リスクも上昇します。散歩は翌日から可能ですが、多くのスポーツ、運動、大きな声を出す、重い荷物を抱えるなどの行為は腹圧を上昇させますので、1週間程度は控えてください。
入浴
検査当日は、入浴を控え軽いシャワー程度にしてください。入浴は翌日から可能ですが、長時間湯船に浸かる入浴はお控えください。
仕事
長時間座り続けると腹部に負担がかかるため、デスクワーク中は定期的に立ち上がるよう心がけてください。乗り物の振動や飛行機での気圧の変化が原因で出血しやすくなるため、出張や旅行は1週間ほど控えてください。