TOPへ

食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニアとは

食道裂孔ヘルニアとは食道裂孔ヘルニアは、発症頻度の高い疾患として知られています。特に高齢の方は、胃の1/3以上が胸腔に脱出するような大きな食道裂孔ヘルニアを発症する確率が高いです。

食道裂孔ヘルニアは、逆流性食道炎と関連する重要な病態です。しかし、多くの方は単にヘルニア状態にあるというだけで無症状か非常に軽い症状のみに留まります。内視鏡検査時に食道裂孔ヘルニアと診断されても、基本的に治療の必要はありません。

食道裂孔ヘルニアがあると
逆流性食道炎を
起こしやすい!?

食道裂孔ヘルニアがあると逆流性食道炎を起こしやすい!?食道裂孔ヘルニアが逆流性食道炎を引き起こす原因は、横隔膜の裂孔を通過した胃が、食道の下部にある弁の機能を損なってしまうためです。下部食道括約筋(LES)は、胃酸が食道に逆流する役割があります。食道裂孔ヘルニアがあると、LESの圧力が低下して閉鎖不全を引き起こすことがあります。

逆流性食道炎について
詳しくはこちら

食道裂孔ヘルニアの原因

食道裂孔ヘルニアの原因には、いくつかの要因が挙げられます。
特に、加齢による横隔膜の筋肉の弱化が原因の1つとされていますが、肥満や喫煙といった生活習慣も筋肉を弱める要因となります。また、重い物を持ち上げる動作や激しい咳が続くことも、内腹圧が上げる引き金となるため裂孔の拡大を促します。

げっぷが出やすくなる!?
食道裂孔ヘルニアの
症状チェック

げっぷが出やすくなる!?食道裂孔ヘルニアの症状チェック
  • げっぷが頻回に出る
  • 喉に違和感がある
  • 吐き気や嘔吐がある
  • 胃やみぞおちの痛みを感じる
  • 胸焼けがある
  • 咳や呼吸困難になりやすい

など

上記のような症状がある場合には、お早めに大阪消化器内科・内視鏡クリニック 難波院へお越しください。

食道裂孔ヘルニアの検査

症状や生活習慣を患者様から詳しくおうかがいした上で、X線検査(バリウム検査)や胃カメラ検査を行います。

当院では、胃カメラ検査において、経鼻内視鏡や鎮静剤にも対応しています。できる限り苦痛を感じずに検査を受けていただけるよう努めておりますので、初めての方もお気軽にご相談ください。

胃カメラについて
詳しくはこちら

食道裂孔ヘルニアの治し方

食道裂孔ヘルニアが発症していても、症状がなければ治療を行う必要はありません。
しかし、逆流性食道炎を合併するなどして症状が出現している場合には、専門的な治療が必要です。

薬物療法・生活習慣指導

薬物療法・生活習慣指導胃酸の分泌を抑えたり、食道の粘膜を保護したりする薬を服薬します。
また、並行して生活習慣指導も行います。規則正しい生活やストレスとうまく向き合うことで、自律神経の調子を整えることも治療に大切です。

手術

食道ヘルニアが大きくて、薬物療法や生活習慣指導での改善が期待できない場合には、手術が適応となります。近年では、腹腔鏡手術も盛んに行われており、手術の必要性を確認した際には、連携病院をご紹介いたします。

食道裂孔ヘルニアになった時の食事・飲み物(コーヒー)

食道裂孔ヘルニアは、胃酸の逆流を引き起こす原因となります。胃酸の逆流を繰り返すと、逆流性食道炎を合併することがあります。
食道裂孔ヘルニアに罹患した際は、胃酸の過剰な分泌を促さない食事を心がけましょう。

脂肪の多い食事、甘いものを食べ過ぎない

脂肪の多い食事や甘いものは、胃の中に長く留まる傾向があります。過剰な胃酸の分泌を促す原因になるため、食べ過ぎないようにしましょう。

下部食道括約筋が緩む原因になるものを摂りすぎない

脂肪の多い食事やアルコール、炭酸飲料は、下部食道括約筋が緩む原因となります。下部食道括約筋が緩むと、胃酸の逆流が起こりやすくなるため注意が必要です。

コーヒーなどの胃酸の分泌を活発にするものを避ける

カフェイン入りの飲み物や柑橘類、香辛料は胃酸の分泌を促進する働きがあります。
なお、コーヒーはカフェインレスにも胃酸の分泌を促進する物質が含まれているため、飲み過ぎは禁物です。